女子ダブルスにも有効 テニスの戦術 9.ロブに対するポジショニング
9.ロブに対するポジショニング
自分または相手のフォーメーションを崩してポイントする方法として前回はポーチについてお話しました。
今回は、ロブを使って相手のポジションを崩す方法です。
サーブに対するリターン、または、雁行陣でクロスのラリーからストレートのロブがあがりフォーメーションが変化することは初級者のダブルスでも良く見かけます。よいタイミングでストレートロブをあげれば、相手のポジションを崩すことができます。このようなロブが抜けたときにそれぞれ4人がどのように動くのが良いか考えてみてください。
それでは、図9-1のような状況で(4)がストレートロブをあげて前衛(2)の上を抜けたとします。抜いた4はそのままの位置でとどまり雁行陣を続ける方法もありますが、前に出て平行陣をつくる絶好のチャンスになります。このときには図9-2のように、4のポジションは相手のストレートになりますから前に位置取りするようにします。(サーブのときと同じポジションになります。)逆に(3)は相手にとってクロスになるので少し後ろに構えます。 平行陣で構えるときでも前衛、後衛があるのです。 この理由に関しては平行陣編1で解説しますが、原則クロス側が後ろ、ストレートが前を守ると覚えておいてください。 ただし、ロブが良いところに入れば、またロブが帰ってくる可能性が高いのであまりネットにつめすぎると簡単に抜かれてしまうので要注意です。 抜かれた側ですが、まず後衛の(1)がこのボールをとりに行きます。抜かれた前衛(2)は空いた逆側のコートをカバーしなくてはなりません。 ロブのコースやパートナー1の技量しだいで点線のようにベースラインに下がるか、または前衛に残るかの判断をして反対側に動きます。 それでは、追いついた(1)はどこに返球すればよいでしょう。
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